インフルエンザが治った~久しぶりの病気で思ったこと~

約一週間苦しみ、ようやく熱も下がった。倦怠感は嘘のように無くなり、代わりに性欲が復活した。健康である証だ。

処方された薬も全て飲みきったのでもう外出してもいいだろうと自己判断。家でダウンしてる日に限って冬期には拝めなかった晴天が広がっていて、流石にインドア派の俺も春の訪れを肌で感じたいものだと布団の中で溜息をついていたものだった。

そして治った今、散歩でもするかとカーテンを開けると、曇天が空を覆い尽くしていた。太陽は何処へ。・・・

思えば俺の人生はいつもこんなことの繰り返しだった。今回のインフルエンザだってそうだ。高校に通いながらバイトをしていた1ヶ月前迄は徹夜をしても一日一食でも5回オナニーしても病気にかかる片鱗さえなかった。ちょっと風邪っぽいかな、っていうレベルすら無かった。仮病なら20回位したけど。

そして卒業式を迎えバイト先に制服を叩き返し、ようやく自由の身になったのだと小躍りした翌日、俺は38.5度の熱に襲われていた。今まで罹らなかったのに何故なのか。式で隣の席だったあの雌豚、マスクしてたし移しやがったんじゃねえのかと回転が鈍くなった頭の中で復讐さえ企てたが、きっともう会うことは叶わないだろう。彼女は自分の夢に向かって歩み始めたのだ。そして俺も、・・・

そんなこんなで晴れて完治したのだが、久しぶりに病気に罹って思ったことは、健康であることはやはり素晴らしいということだ。感謝ものである。食べたいものを食べ、やりたいことをやる。たまにオナニー。今まで何でもないと思ってきたことが如何に素晴らしいものであるかを文字通り身を以て理解した気がする。これからは手洗いうがいぐらいはしてもいいかもしれないな。