社会から弾かれるリスクがあっても、一人暮らしでやりたいこと。

今俺は実家で家族と暮らしているのだが、同居人が居るお陰で色々な行動がセーブされている。しかしその枷が一ヶ月後、ついに失われる。待望の一人暮らし。確かに不安は有るが、それよりも好奇心だとか、あらゆる欲望が勝る。

例えば俺は一時期、Skypeで見知らぬ女と通話し、所謂寝落ちをすることにハマっていた。しかしそれは親が不在の時に限られていた。当然である。俺の部屋と親の寝室は戸を一つ隔てているだけであり、しかもその戸は就寝時「緊急時に何かあったら困るから」という反論の余地が無数にある理由で開かれているからだ。親が狸寝入りをして聞き耳を立てる中、女を口説いてイチャつき、あわよくばエロイプにしけ込むような奴が居るならそいつは狂人だ。

以前、親が仕事の関係で一ヶ月程家を空けていた期間があって、その時俺は例のごとくSkypeちゃんねるに入り浸って女漁りをしていた。連日の遅くまでの通話と寝落ちは俺の頭と眼球を過度に疲労させ、目を覚ましたら瞼の筋肉はバイブの如く震えていた。

親の帰宅が近くなると俺は彼女らとの関係を断ち切った。そうして疲弊しきった身体はようやく元通りになった。

そんな俺が一人暮らし――見咎める者が誰も居ない状況で生活することになったらどういうことになるかは想像に難くない。先述したSkype云々も含めて、俺の悪い趣味を色々と把握している友人は食事の席で「お前が一人暮らし始めたらマジでヤバイだろうな」とマジなトーンで呟いていた。同意せざるを得ない。冗談抜きで、オナニーを覚えた猿のように常にちんこを弄り続けてテクノブレイクする事だって考えられる。もしくはネットやゲームという仮想世界に没頭して現実に帰ってこられなくなるかもしれない。

それはそれとして、一人暮らしでやってみたいことは他にもごまんとある。料理、深夜徘徊、びっくりするほどユートピア、部屋で全力歌唱(これは隣人に怒鳴られるかもしれない)、ゲーム通話・配信、そして催眠オナニー。今まではもし部屋に誰か入ってきたらどうしようと思って踏み込めなかった催眠という未知の領域に、遂に挑戦することが出来るとは感無量だ。最初にかの有名な双子を試してみようと思っている。せーの、いらっしゃーい!

ただ大学をきっちり四年で卒業すること、そして奨学金を全て返済し楽しく生活できるだけの収入を得ることは必ず果たさなければならない人生のノルマで、怠惰で楽観的な俺だがこれだけは絶対に何とか達成しなければならないと思っている。

まあそれは別の話で、今は折角大学に入学するのだ、その後に待ち受ける楽しい事だけを考えたい。

最後に。大学生になったからには、そろそろ節度というか、責任ある行動を意識しないとマジで捕まるだろう。幼女を部屋に連れ込んだりしたのを目撃された日には通報不回避だろうし、今までは若いからと何となく許されてきた行為や作法も自粛しなければならない。それでも、思い切り遊びたいというジレンマ。超えちゃいけないラインを考えろよ。